これが「中古品を高く売る」方法だ! 買い取り専門店が教える最新事情
金の純度をゴマカしているものもある
アクセサリー以外に金が使われているものといえば金歯。18金を使っていることが多いので、奥歯1個で約3万円(1個4グラムとして換算)の値がつきます。先日何個も列になっているものが持ち込まれたのですが、20万円ほどになりましたね。
ブランドの万年筆のペン先は14金や10金が使われていることがあり、14金だと1個大体6000円くらいにはなります。狙い目はメガネですね。いわゆる金縁メガネ。つるや縁の部分に14金が使われており、全体の使用量が多いので7万円から10万円になることが多いですね。
同じ金製品でも高級ブランドのアクセサリーは、商品としての価値も付きますのでより高く買い取りができます。
注意してほしいのは、海外製品には金の純度をゴマカしているものがあるということです。刻印が「18K」と後ろに付いていることが多いため、われわれは「あとK」と言って鑑定の際には気をつけています。特にバブル期に海外で買われた商品にこのパターンが多いですね。
──レトロブームであのバッグが急騰中?
金と並んで今注目なのが高級ブランドのバッグです。特にシャネルのマトラッセチェーンバッグというシリーズは、海外セレブがインスタグラムでコーディネートに取り入れたことをきっかけに、大ブームが起きています。10年前はむしろ人気がなく、買い取り価格もせいぜい5万円だったのですが、今はその5倍は下りません。新作も出ているのですが、昔の商品の方がビンテージ価値が付いて高値になることがあります。
シャネルに限らず、セリーヌやフェンディ、グッチなど、一時期は人気が落ちていた伝統的なハイブランドが、レトロブームで再浮上しています。それを知らずにタンスの肥やしを持ち込んでみたら、あまりの高値にビックリされる年配女性は多いですね。