茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!
中にはプライベートな事情で死を選んだ人もいただろうが、異常な数字であることは間違いない。ハラスメント相談の外部窓口が設置されたのは、先の秘書が亡くなった翌月だったという。大井川には人権擁護の意識が希薄なようだ。
これが事実なら、斎藤兵庫県知事の“事件”をしのぐ重大問題だが、朝日新聞も毎日新聞も、「大井川知事は文春報道を事実と異なると答えた」と伝えただけだった。いまさら新聞の取材力のお粗末さを嘆いても始まらないが、斎藤の時も最初、新聞は及び腰で、鋭く追及し、追い詰めたのは週刊誌だった。
地方自治体の首長たちの独善・恣意的なやり方が今ほど批判を浴びている時はない。部数減で支局を統廃合している大新聞に、彼らの「番犬」役を期待するほうが無理というものだ。大井川が報道を全否定することを文春は予知していたはずだ。ならば二の矢、三の矢がある。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)