釜本邦茂氏が見た豪戦 「香川と本田と岡崎には注文がある」
技術が高くて器用な分、香川は「周囲に合わせてしまう」傾向にある。連係プレーを重視するのもいいが、もっと香川らしさを全面に押し出し、積極的に《わがままプレー》に徹したらどうだろうか。ペナルティーエリア近辺で絶妙トラップから相手ゴール前に進入し、きっちりゴールの枠をとらえてシュートを決める。そんな香川の本領を早く見たいものだ。
■足元にボールがない時の本田は「タダの人」
MF本田に関していえば、W杯前から指摘してきた通り、ボールのないところでの動きが緩慢過ぎる。ボールをキープしていない局面で相手DFに「どんな動きを仕掛けてくるか?」と思わせないと脅威にはならない。
オーストラリア戦も正直に言って、足元にボールのない時の本田は「タダの人」だったからね。
FW岡崎が、アギーレ監督体制6試合目でようやくゴールを決めた。右足のヒールでのゴール。トリッキーなシュートは、岡崎らしいと言っていいだろう。国際Aマッチの通算得点を40の大台に乗せた。決勝ゴールになったワケだし、おめでとうと言っておく。