世界柔道メダル量産 日本男子復調の裏に井上監督の意識改革
さらに選手個々の精神力向上を目的に、単独での海外武者修行を課した。今回は故障もあって3回戦で敗退したとはいえ、66キロ級の海老沼匡(25)は昨年、単身で渡仏し、現地のナショナルチームの合宿で稽古を積み、心技体全てでレベルアップを図ったのだ。
これまで以上に海外のライバルの研究にも力を入れた。国際大会前の合宿では各階級ともミーティングに時間を割き、相手選手を徹底的に丸裸にして本番に臨んだという。
日本柔道はロンドン後に不祥事が相次ぎ、世界的に信用も失墜した。リオでは井上監督の下、お家芸の完全復活なるか。