他球団選手の自主トレに「真剣勝負できるのか」と疑問符
「この選手のこういうプレーを身につけたいということは絶対に出てくる。ただ、昔は直接教わるのではなく、観察して盗んだものです。僕は同じ二塁手だった高木守道さんのバックトスを習得したくて、オールスター期間中に目を凝らしてプレーを見た。真似事から入ってそれが身につけば、選手としての財産になる。コーチではないのだから、財産は簡単に教えるものではないですから」
■勝負より人間関係
元巨人の元木大介氏は現役時代、「他球団の選手とは仲良くすることはなかった」と言い、電話番号さえ一切、知ろうともしなかったという。
昨季、広島の黒田博樹(40)が阪神の藤浪の内角球に激怒し、「お互いプロ。馴れ合いに見られるのが一番よくない」と言ったが、それが真のプロではないか。
加えて、今季からは本塁での捕手のブロックがルールとして禁止される。これによってプロ野球の魅力がさらにそがれることだろう。
前阪神のマートンが体当たりでブロックする捕手をケガさせたことや、捕手の中には走者の進入路をふさぐ悪質な行為があったことも影響しているという。行きすぎたラフプレーはよくないにしても、本塁上のクロスプレーや両軍が血相を変えての乱闘劇はプロ野球の華でもあった。