ユーロ初4強 ウェールズ大黒柱ベイルの株どこまで上がる
フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ)準々決勝ウェールズ―ベルギー戦。この試合のオッズは「ウェールズの勝利に5.5倍」「引き分けに3.4倍」「ベルギーの勝利に1.75倍」──。
ベルギーはチェルシーMFアザールを筆頭にマンU、マンC、リバプールなど英プレミアリーグ強豪の主軸が多い。
一方のウェールズはレアル・マドリードFWベイルという大エースを擁しているとはいえ、チームメートは英プレミア1部の下位、2部所属選手が少なくない。ベルギーMFナインゴランの強烈先制ミドルが前半13分に決まるまでは、実力差通りの試合展開だった。
前半31分、ウェールズがDFウィリアムズのヘッドで同点に追い付くと後半10分、FWカヌが絶妙フェイントでDF3人をかわして決勝弾。終盤にはFWボークスがダメ押しヘッド。ちなみにカヌ、ボークスは2人とも英2部リーグ所属だ。
今回のウェールズの勝利は、まさにジャイアントキリング(大番狂わせ)と言っていい。チームの躍進とともに選手の評価もうなぎ上り。ユーロ終了後、有力クラブからの引き抜きや年俸の見直しなど、オイシイ話が待っているだろう。もっとも大黒柱ベイルの“独り勝ち”状態には、ウェールズの他選手が束になってもかなわない。