揃ってACL決勝T進出 浦和と鹿島の強さを六川亨氏が分析
今季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で浦和、鹿島が好調をキープしている。
F組の浦和が26日、オーストラリアのウェスタンシドニーを6―1で撃破。1試合を残して2年連続の決勝トーナメント進出を決めた。E組の鹿島も同日、韓国の蔚山を4―0で退け、6年ぶりに決勝Tに駒を進めた。
■優勝候補の声も
ACLで日本勢は07年に浦和が、08年にG大阪が優勝して以来、不甲斐ない成績が続いている。
前回16年大会のように「浦和とFC東京が決勝Tに進出。しかし決勝T1回戦で敗退してベスト16止まり」というパターンが多く、中東各国や中国、韓国の強豪には、歯が立たないことが多かった。今大会の異変は「アジアのレベルがダウンした」からなのか? それとも「Jクラブが強くなった」からなのか?
「浦和は、ウェスタンシドニー戦で2ゴールの新加入FWラファエル・シルバの存在が大きい。彼の決定力に刺激を受けたFW興梠、李、武藤もポテンシャルをフルに発揮し、完成度の高い攻撃型チームとして強さを見せつけている。ACL1試合の平均得点3・6は驚異的。優勝候補に挙げてもいいでしょう。鹿島はMFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオールの新加入ブラジル人がチームにうまく馴染み、チームの総合力を高めた上にFW金崎が得点力に磨きを掛け、21歳FW鈴木も試合ごとにレベルアップしている。次代の日本代表CBを担うと期待されている24歳DF昌子、22歳DF植田の充実ぶりも見逃せない。浦和、鹿島は昨年よりもチーム力がアップした分、それがACLでの好成績につながっている」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
この2チーム、期待してもよさそうだ――。