サラリーの条件は韓国と日本ではそんなに変わらなかった
■優勝ボーナスを直談判
サラリー(給料)の条件は、韓国と日本では正直、そんなに変わらなかった。JOC(日本オリンピック委員会)からのボーナス(報奨金=リオでは金500万円、銀200万円、銅100万円)がもらえるのは、メダルを取った選手だけ。昔に比べていまはメダルも取ってスポンサーも増えた。もちろん頑張ったのは選手だけど、現場のコーチのモチベーションを上げてほしい。だから、私は協会に「ボーナスシステムお願いします」と言いました。たぶん日本人のコーチには、こういう話はできないでしょう。韓国はオリンピックで金メダルを取ると、選手も担当コーチも1人600万円もらえます。
日本は結果が出てもサラリーが同じのうえ、「頑張ってもボーナスなし、負けたらダメ!」。これではモチベーションが下がる。そこで、1年間のたくさんある遠征の中で、3~9月のスーパーシリーズで優勝すれば、10月のデンマーク&フランスオープンに行く飛行機をビジネスクラスに、10月~翌年2月の遠征で優勝すれば、3月のドイツオープンをビジネスクラスにしてもらうようにしました。選手もコーチもエコノミーだったので、みんな興奮していました。これで東京五輪まで頑張れますね。