DeNAは駅伝撤退も…瀬古監督の決断が“空砲”に終わる根拠
DeNAはニューイヤー駅伝に今年まで5年連続で出場。ここ3年は5位、7位、6位ときて、上位争いをしている。
「DeNAランニングクラブの総監督でもある瀬古マラソンリーダーは常々、『実業団はもっとマラソンに力を入れて欲しい』というのが口癖です。今回の決断はDeNAにとっては痛いと思いますが、日の丸を背負っている瀬古さんは立場上、これ以上駅伝に力を入れるわけにはいかないのでしょう。でも、後に続く動きが出てくるかといえば、そんなことはない。箱根駅伝の選手が大学の広告塔になっているように、元日の実業団駅伝も企業にとってはおいしいイベントです。毎年のように有望選手の争奪戦が繰り広げられ、億単位の予算もかけている。2年後に東京五輪を控えていますが、実業団にとって『マラソンより駅伝』の方針はこの先も変わりませんよ」(陸上関係者)
実業団の陸上競技連盟を統括する日本実業団陸上競技連合は、日本選手が東京五輪でメダルを取るため、日本記録を更新した選手に1億円のボーナスを出している。だが、企業陸上部が選手強化をしている限り、東京五輪でアフリカ勢を負かすことはできない。