コロナ禍での中断延長に揺れるJを緊急探訪【ガンバ大阪】
「今はみんな試合が週末にある充実感はないかもしれないけど、しっかり練習できている。サッカーがやれてる分、ストレスなく生活できてるのかなと思います。源や(小野)裕二もそうだけど、海外の苦労を知ってるし、同じような経験をしてきたんで、一緒に戦うのが楽しみですね」
こう話す宇佐美も、盟友たちとの共演を心待ちにしている。
韓国人DFのオ・ジェソクが「Kリーグは練習試合も禁止でリーグ再開も決まっていない。Jリーグより厳しい状況です。僕らも自国に簡単に帰れなくなった。家族も心配しています」と言うほど、世界のサッカー界は混乱の最中にいる。
むしろJの選手は恵まれているのかもしれない。ガンバも王者奪回を目指して〈今〉を大事にするしかない。
長谷川健太監督時代の2014年にJ1、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)、天皇杯の国内3冠を達成し、2015年も天皇杯を制して以降、彼らは停滞を余儀なくされている。そればかりか2018、2019年は2年連続でJ2降格危機に瀕した。
遠藤が「もともと選手の質は高いし、下位争いをしていたらおかしいチーム」と語ったように、戦力と結果が全く伴っていないのだ。