大谷“無双”6連勝9勝目!評論家「15勝はできる」と絶賛、日本人初サイ・ヤング賞さらに現実味
奪三振数、貢献度も上位
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「記者投票で決まるサイ・ヤング賞は勝ち星よりもチームへの貢献度、奪三振数が重視される傾向にあります。大谷は奪三振数に加えて、選手の貢献度を示すWAR(3.2)でも投手ではマクラナハン(3.7)に次いでリーグ2位につけている(米野球データのサイト=ベースボール・リファレンス)。現時点でサイ・ヤング賞の最終候補3人に残るだけの貢献度と言えるでしょう。規定投球回(162)に到達すれば、受賞に値するのではないか」
昨季、ブルワーズの右腕コービン・バーンズ(11勝5敗、防御率2.43)は史上最少となる167.0投球回でサイ・ヤング賞を受賞した。大谷の投球回数は、ここまで87.0。仮に前半戦並みのペースで後半戦も投げるとすると残りの登板数は11。1試合当たり7イニングを投げれば単純計算で164回となり規定投球回をクリアする。
■ライバルは後半戦失速の可能性
「メジャー経験の浅いマクラナハン(メジャー2年目)、シース(同4年目)の2人が相手なら、サイ・ヤング賞争いは、大谷が有利になるのではないか。ライバルの2人は後半戦に息切れを起こし、登板を回避して成績が伸び悩む可能性もあるからです。大谷もリアル二刀流は実質2年目ですが、ローテを守り切れば、日本人初のサイ・ヤング賞受賞は決して不可能ではないと思う」(友成氏)
今年のオールスター(20日=ドジャースタジアム)でア・リーグを指揮するアストロズ・ベーカー監督は大谷を球宴の先発候補のひとりに挙げた。2年連続の球宴先発の栄誉に加えて、シーズン終了後には投手として最高の勲章を手にしそうだ。
■ホームランダービーは不参加
スポーツ専門局ESPNは日本時間15日、球宴前日恒例のホームランダービーにレンジャーズのコーリー・シーガー内野手が出場すると発表。これで全8選手が出そろい、2年連続出場が期待されていた大谷の不参加が決まった。