「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち
パイレーツの三塁手ケブライアン・ヘイズは通算740打点の打撃職人チャーリーを父に持つ2世選手で、昨年ゴールドグラブ賞に輝いたうえに打撃も開眼したため、今季は中心打者に成長することを期待されていた。しかし、出だしから速球系にタイミングが合わずに長打が激減したため、レギュラーの座が危うくなっている。
一方、2世選手の中には今季、大化けした者もいる。その代表格がロイヤルズの遊撃手ボビー・ウィットJrだ。
レンジャーズなどで通算142勝をマークした右投手のボビー・ウィットを父に持つサラブレッドで、メジャー2年目の昨季にブレークして30本塁打49盗塁を記録。今季はさらにレベルアップし、打率は現在、ア・リーグのトップ。守備の総合評価点であるDefの数値もア・リーグの遊撃手でトップクラスだ。MVPの選考で重視されるWARの数値は60本塁打を狙うヤンキースのジャッジと同レベルで、今やゲレロに代わって2世選手のシンボル的存在になった感がある。
2世選手の投手ではキャル・クワントリルがピッチャーの地獄といわれるロッキーズに移籍したにもかかわらず、スプリットを多投する投球で見事に蘇り称賛されている。彼の父ポール・クワントリルはセットアッパーとして立派な実績を残したリリーバーで、オールスター出場経験もある。息子の方も今季のオールスター出場がかないそうだ。