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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち

公開日: 更新日:

 パイレーツの三塁手ケブライアン・ヘイズは通算740打点の打撃職人チャーリーを父に持つ2世選手で、昨年ゴールドグラブ賞に輝いたうえに打撃も開眼したため、今季は中心打者に成長することを期待されていた。しかし、出だしから速球系にタイミングが合わずに長打が激減したため、レギュラーの座が危うくなっている。

 一方、2世選手の中には今季、大化けした者もいる。その代表格がロイヤルズの遊撃手ボビー・ウィットJrだ。

 レンジャーズなどで通算142勝をマークした右投手のボビー・ウィットを父に持つサラブレッドで、メジャー2年目の昨季にブレークして30本塁打49盗塁を記録。今季はさらにレベルアップし、打率は現在、ア・リーグのトップ。守備の総合評価点であるDefの数値もア・リーグの遊撃手でトップクラスだ。MVPの選考で重視されるWARの数値は60本塁打を狙うヤンキースのジャッジと同レベルで、今やゲレロに代わって2世選手のシンボル的存在になった感がある。

 2世選手の投手ではキャル・クワントリルがピッチャーの地獄といわれるロッキーズに移籍したにもかかわらず、スプリットを多投する投球で見事に蘇り称賛されている。彼の父ポール・クワントリルはセットアッパーとして立派な実績を残したリリーバーで、オールスター出場経験もある。息子の方も今季のオールスター出場がかないそうだ。

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