選手、企業、協会…朴HCが語っていた暗闘の歴史…日本バドミントンをメダル常連競技に押し上げた名伯楽が退任

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 性根を叩き直したのは、選手たちだけではない。

「所属チームからのコンプレイン(苦情)が多かったです。たとえば、潮田(玲子)が女子ダブルスとミックスダブルスの2つにエントリーすると、(当時所属していた三洋電機から)『なぜ2種目も?』と。ナショナル監督の決定に、所属チームがダメと反対する。これにはショックでした。リオ前の1月に3週間、沖縄で砂浜キャンプをしたとき、厳しいフィジカルトレーニングで山口茜がケガをしたときも、チーム(再春館製薬所)の前の監督から、もう言葉でボンボンボンと(攻撃された)。『なぜこのタイミングで合宿したんですか。なぜ砂浜トレーニングなんですか』と。でも、チームのリクエストを全部聞いていたらナショナルでは動けません。4~5年間はチームのコンプレインにかなりファイティングしました」

 朴HCは金銭面でも〝ファイティング〟。国際大会で優勝すれば飛行機の座席をビジネスクラスにグレードアップする約束を取りつけ、選手や指導者のモチベーションを上げた。これまでエコノミーだったため、チームは大興奮だったという。

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