「商店街の復権」広井良典編
「商店街の復権」広井良典編
日本の人口20万人程度以下の地方都市では、その中心部がシャッター通りと化し、30万~50万人規模の都市でも多くで中心部の空洞化が見られる。かつての活気のある「商店街」は過去の遺物になろうとしているかのように見える。
しかし、今、若い世代が「コミュニティーの拠点」として商店街に関心を向けたり、車での移動が難しくなった高齢世代たちが商店街に戻り始めたりしているという。
人々が、ゆったりとした時間を過ごせるコミュニティー空間としての「ウォーカブル・シティー=歩いて楽しめる街」を求める動きも各地に広がっている。
本書は、商店街や中心市街地のもつ新たな意味や価値に注目し、国内外の例を取り上げながら、その再生へのステップを考察する論考集。 (筑摩書房 1320円)