重要項目は6つ がん予防は「リスク」の正確な数値を知るべし
野菜・果物の不足もリスクを高める。推奨摂取量は1日に野菜と果物合わせて400グラム。また、熱い飲食物は食道がんのリスクを上昇させることがほぼ確実となっている。
「食道の粘膜が傷つけられます。口に入れた時にヤケドするぐらいの熱さのものは要注意です」
■身体活動
身体活動量が多い人は、少ない人よりも男性で0.87倍、女性で0.84倍、がんリスクが低い。
「予防できる理由は完全に解明されてはいませんが、運動はインスリン抵抗性を改善するのに有効です。インスリンがしっかり働かなくなると、体内のインスリンが過剰になり、腫瘍細胞を増殖させてしまいます」
歩行かそれと同等以上の強度の身体活動を、1日60分ほど行いたい。
■体形
BMI(=体重キロ÷身長メートルの2乗)が「23~24.9」のグループと比較して、男女ともに「30以上」で約1.3倍程度、がん死亡リスクがアップする。また、日本人男性は「21未満」の痩せ過ぎによるリスクも高い。男性はBMI21~27、女性は21~25の範囲にとどめることが肝心だ。