重要項目は6つ がん予防は「リスク」の正確な数値を知るべし
受動喫煙でも、肺がんになるリスクをアップさせる。
■飲酒
1日に日本酒2合以上の飲酒習慣で1.4倍程度、3合以上で1.6倍程度、がん全体の発症リスクが高まる。日本人の適量は1日平均23グラム程度(日本酒1合、ビール大びん1本、焼酎3分の2合、ウイスキー1杯、ワインボトル3分の1)。週単位で150グラム程度が望ましい。
「アルコールが代謝されると、発がん物質のアセトアルデヒドができるほか、飲酒によってDNAの複製に関わる葉酸が不足することなどが起因していると考えられます」
■食事
もっとも注意すべきは塩分過多。胃がんリスクはほぼ確実。高塩分のものを頻繁に食べる男性の胃がん発症率は、ほとんど食べない男性に比べ、「週1~2回」で1.58倍、「週3~4回」で2.18倍、「ほとんど毎日」は2.44倍も高い。
「漬物、魚卵、塩辛など塩分濃度が濃い食品は、胃の粘膜を保護している粘液を破壊して炎症を引き起こし、細胞を傷つけます。食塩の国際的な推奨摂取量は1日5グラムですが、日本では8グラム前後に設定されています」