「ロボットリハビリ」はどこまで効果があるのか?

公開日: 更新日:

「従来のリハビリに比べ、ロボットリハビリは機能回復効果が高い。正しい動きや体の使い方をロボットがサポートしてくれるからです。そのうえ、最先端の訓練をしている感覚があるため、慢性期の患者さんもモチベーションがアップして、やる気が継続します。また当院では、180日を超えた患者さんが自宅でリハビリできるよう、都内で唯一、リハビリ用ロボットのレンタルも行っています」

 現在、国内で使用されているリハビリ用ロボットは、筑波大学発のサイバーダイン社の歩行訓練専用「ロボットスーツHAL」や、股関節の動きを補助するホンダの「歩行アシスト」など、上肢用と下肢用を合わせて10種類以上にのぼる。第一病院では、フランスベッド社の「バイオネスNESS H200 ハンド・リハビリテーション・システム」と「NESS L300 フットドロップ・システム」の2つのロボットを導入している。

 これらは「機能的電気刺激(FES)」と呼ばれる機器で、腕やふくらはぎに装着し、皮膚からの電気刺激によって筋肉をコントロールして筋力強化や麻痺の改善を促す。上肢なら手指の開閉や掴む離すといった日常動作の改善、下肢は歩行機能の改善が期待できる。「ロボットスーツHAL」や「歩行アシスト」などが自宅で使えないのに対し、これらの機器は非常に軽量で、レンタル向きだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…