「朝食抜き」は痩せるって本当なの?
朝食を取らないと太る理由は、朝食を抜くと、その分お腹がすいて、昼食や夕食をドカ食いするからといわれているが、これも眉唾らしい。
朝食を抜いた子供の、その後の食事によるエネルギー摂取量を調べた米国の研究によると、朝食を抜いた子供は昼食や夕食を少し多めに食べる傾向があったものの、1日のエネルギー摂取量はほとんど変わらなかったことがわかっている。
つまり、朝食抜きはドカ食いして太るというのは間違いということだ。
■テレビを見る時間が長くなる
ならば、朝食抜きはなぜ太るのか? 答えは朝食抜きの大人は余暇の運動時間が短く、テレビの視聴時間が長いことが一因らしい。これは冒頭のオーストラリアの研究で明らかにしている。週5時間以上運動する割合は、○○が17%、××が9%。週に21時間以上テレビを見る割合は、○○は13%で××が24%だった。
つまり、朝食を抜く人はそうでない人に比べて体を動かしていないというわけだ。朝食を抜くと体に力が入らず、動けなくなるということなのだろうか。
いずれにせよ、やせたいから朝食抜きは単なる迷信で科学的ではないということ。あなたは根拠のない、間違った常識にとらわれていない?