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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

大腸がん手術の地域格差 佐賀県は3分の2が腹腔鏡で実施

公開日: 更新日:

 トップは佐賀県(64.7%)です。県内で実施された手術のうち、実に3分の2が腹腔鏡で占められているのです。実は佐賀県は、胃がんでも腹腔鏡手術の割合が全国トップなのです。消化器がんの腹腔鏡手術に関しては、もっとも先進的な県といえそうです。その他の県を見ても、全般的に胃がん大腸がんの腹腔鏡手術は連動している傾向が見られます。胃がんで腹腔鏡の割合が高い県は、大腸がんでも上位に食い込んでいるのです。

 逆に胃がんで腹腔鏡の割合が低い県は、大腸がんでも下位に甘んじています。最下位の青森県は、胃がんでも最下位でした。青森県の腹腔鏡実施率は、全大腸がん手術の約4分の1に甘んじています。その他の東北各県と北関東は、大腸がんでも胃がんでも、腹腔鏡の割合が低い傾向にあります。

 大腸がんや胃がんの腹腔鏡手術については、都道府県格差がなお大きく残っているということです。均てん化が達成されるのは、まだまだ先の話です。

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