大腸がん手術の地域格差 佐賀県は3分の2が腹腔鏡で実施
トップは佐賀県(64.7%)です。県内で実施された手術のうち、実に3分の2が腹腔鏡で占められているのです。実は佐賀県は、胃がんでも腹腔鏡手術の割合が全国トップなのです。消化器がんの腹腔鏡手術に関しては、もっとも先進的な県といえそうです。その他の県を見ても、全般的に胃がんと大腸がんの腹腔鏡手術は連動している傾向が見られます。胃がんで腹腔鏡の割合が高い県は、大腸がんでも上位に食い込んでいるのです。
逆に胃がんで腹腔鏡の割合が低い県は、大腸がんでも下位に甘んじています。最下位の青森県は、胃がんでも最下位でした。青森県の腹腔鏡実施率は、全大腸がん手術の約4分の1に甘んじています。その他の東北各県と北関東は、大腸がんでも胃がんでも、腹腔鏡の割合が低い傾向にあります。
大腸がんや胃がんの腹腔鏡手術については、都道府県格差がなお大きく残っているということです。均てん化が達成されるのは、まだまだ先の話です。