半年以内に9割を鑑別 イタリアの名探偵コナンと呼ばれる男

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「欧州と日本では失神に対する考え方が違います。日本では意識を失ったら頭部CTを撮るのが一般的ですが、欧州では撮りません。一時的な意識消失ですぐ回復する失神では、脳卒中の可能性が低いからです。また、詳しく診断できる『植え込み型心臓モニター』を欧州では早い段階で使います。日本では保険適用になっていますが、まだ普及していません」

 高い診断率から古川センター長は、外来スタッフに“イタリアの名探偵コナン”の異名をもつ。人口約6000万人のイタリアに約70カ所のSUがあることから、日本にも100カ所くらいの失神診療の専門部門が必要と指摘する。

▽千葉県出身。1998年聖マリアンナ医科大卒後、東京医科歯科大第1内科・循環器内科。09年にイタリアに渡り、チグリオ病院に勤務。12年に聖マリアンナ医科大循環器内科、13年に講師。17年4月から現職。〈所属学会〉日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本不整脈心電学会。

【連載】気鋭の医師 注目の医療

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