著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

健康的な睡眠時間とはどれくらいなの?

公開日: 更新日:

 このことについては多くの議論があります。寝過ぎも寝不足も体にあまり良い影響を与えないように思います。睡眠時間と健康への影響に関して、過去にも多くの研究報告がありますが、その結果にはあまり一貫性がないようです。

 そんな中、睡眠時間と死亡リスク心臓病発症リスクなどの関連を検討した研究論文が米国心臓協会誌(2017年9月9日付)に掲載されました。この研究は、2016年12月1日までに報告された睡眠時間と死亡リスクや心臓病発症リスクの関連を検討している複数の観察研究を統合解析(メタ分析)したものです。67研究に参加した350万人以上が解析対象となりました。

 その結果、睡眠時間と死亡リスク、心臓病発症リスク、脳卒中発症リスクには「U字型」の関連が示されました。つまり7時間睡眠が最もリスクが低く、そこから睡眠時間が長くなっても短くなってもリスクが増加するという結果で、横軸に睡眠時間、縦軸に発症リスクを取ると、ちょうどU字のカーブを描くというものです。

 死亡リスクについては、睡眠時間が7時間から1時間減るごとに6%増加、1時間増えるごとに13%増加しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった