著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

なぜだ? 点眼しただけなのに苦味を感じる目薬がある理由

公開日: 更新日:

 苦味がどうしてもガマンできないという人は、点眼後に目を静かに閉じ、目頭を1~5分ほど軽く押さえるようにすると、予防策になります。試してみてください。

 点眼薬が鼻涙管を通ってのどから体内に入っていく現象は、ムコスタに限らず他の点眼薬でも起こります。ムコスタのように味は感じなくても、体には入っているわけです。過剰な心配は必要ありませんが、点眼薬は外用薬ですから、思わぬ副作用を招く可能性がないとはいえません。

 点眼薬をなるべく体内に入れないためには、「目頭を軽く押さえて、しばらくやや下を向く」「点眼後5分程度経過した時点で余った点眼薬はふき取る」といった正しい使い方をすることが大切です。

【連載】クスリと正しく付き合う

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