「たかが、いびき」は大間違い 早期治療開始が重要な理由
対症療法は、比較的軽症の場合にはマウスピース、比較的重症の場合にはCPAP(シーパップ)が行われることが多い。CPAPは風が吹いてくる機械のマスクを鼻に当てて眠る在宅治療。上気道へ風圧をかけることで、睡眠中に呼吸の通り道が閉塞しないように一晩中広げて支えておく治療。安全かつ確実に効果が得られるというメリットがある。
しかし、過去にCPAPを受けたが苦しくて続けられなかったという人もいるだろう。
「この5~10年でCPAPの性能が改良され、昔の機種と比べ個人に合わせた繊細な対応ができるようになりました」
「睡眠総合ケアクリニック代々木」では、確実に睡眠中の呼吸を確保し、かつ違和感の少ない風圧設定やマスクの調整を、個々の患者に合わせてオーダーメードで行う「調整入院」を積極的に行っている。
CPAPやマウスピースといった対症療法は、いかに毎日、しっかり使用できるかが治療効果の分かれ目。以前にCPAPを断念した方も、もう一度、治療再開について専門医療機関で相談してみてはいかがだろうか。