心臓マッサージの重要性がさらに広まれば救える命は増える
心臓マッサージを行う際は、まずは倒れた人を硬くて平らな場所であおむけに寝かせ、左右胸骨の真ん中=乳首と乳首を結ぶ線の真ん中を目安に手のひらの膨らんでいる部分を当て、その上にもう片方の手を重ねます。そして、両肘を真っすぐ伸ばして垂直に体重をかけ、胸が5センチ程度沈む強さで圧迫します。1分当たり100~120回くらいのテンポで、救急隊員が到着するまで絶え間なく続けてください。
昨年、世界的な医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」には、心臓マッサージやAEDを患者に使用した場合の1年後の効果が報告されています。それによると、1年後に死亡するリスクと障害が残るリスクは、使用しなかった場合に比べて大幅に低くなることが示されています。
日本でも心臓マッサージやAEDの意味だけでなく実効性が認識されれば、もっと助かる命が増えるのは間違いありません。