むろん高額療養費制度を利用すれば、毎月の支払いに上限額が適用されるので、自己負担の金額は表よりも少なくなる可能性は高い。上限額は、年収770万円以下なら、8万100円+(治療費―26万7000円)×1%で計算される。仮に月の治療費が100万円とすれば、自己負担額は8万7430円だ。
ただし、入院した場合は、治療費のほかに食事代や生活療養費(光熱費など)が請求される。前出の医療給付実態調査によると、その金額は平均20万円ほど。さらに病院によっては差額ベッド代も必要だ。
「がん治療で破産した人はいない」といわれるが、決して安くはないのが現実である。