ビターを1日25g程度が理想的 チョコレートで健康になる
【Q】チョコレートは太るイメージがありますが、実は体にいいと聞きました。本当ですか?
【A】本当です。チョコレートの原料であるカカオにはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは多くの植物にある苦味成分です。抗酸化作用が強く、体をサビさせる活性酸素を無害な物質に変える働きがあり、動脈硬化などの生活習慣病の予防になることが知られています。カカオポリフェノールはそのひとつで、カカオ成分の多いチョコレートには血圧を下げる効果があることがわかっています。血管の炎症を和らげるため、炎症で狭くなった血管が広がり血圧が下がると考えられています。
カカオにはカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラル成分が豊富で、健康長寿に貢献することがわかっています。
実際、1997年に122歳で亡くなったフランスの女性はチョコレートが大好きで1週間で1キロも食べていました。120歳近くまで生きた米国人女性も大のチョコレート好きでした。
カカオの実をすりつぶした飲み物を毎日5~7杯飲むカリブ海の島に住む先住民クナ族は、塩分の多い食生活をしていながら高血圧、心臓病、脳卒中、がんなどの発症率が低いことが報告されています。これはカカオポリフェノールを大量に摂取した結果ではないか、といわれているのです。