金子エミさん「手のモデル」としての“余命”は覚悟できた

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■長男と一緒に障害者スポーツを広げていくサポートをしたい

「痛みがなくなれば指は曲がらないのか?」という疑問は、今度先生に聞いてみようと思っていますが、手のモデルとしての寿命はある程度、覚悟できました。もうすっかり「次は何をしようか」という思いにシフトしています。すでにやっている料理動画サイトのMCや、美容関係のリポートなど、お話しする仕事をメインにできたらと考えたりしています。

 長男を見ていると、こんなことで落ち込んでいられないと思いますよ。彼にはメダルを取ることもそうですが、日本の障害者スポーツをもっと広げていく役割があると思っています。

 私は長男と一緒にそのサポートをしたい。のんびりしてはいられません。

=聞き手・松永詠美子

▽かねこ・えみ 1970年、東京都生まれ。91年から日本を代表するパーツモデルとして雑誌やテレビのCMで活躍し、近年は美容研究家としても活動している。一方で、2018年世界ダウン症水泳選手権大会背泳ぎ100メートル10位、200メートル個人メドレー7位入賞と過去最高の成績を収めた長男のサポートにも尽力。現在、INAS・FID(国際知的障害者スポーツ連盟)が主催するINAS世界水泳選手権のDS(ダウン症クラス)への日本の参加を求める署名活動を「change.org」で呼びかけている。

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