こういう風に死ぬんだな…佐藤尚之さんが語る劇症型アレルギー
でも、11月末から20年ぶりに車の運転やスポーツを復活させ、行動パターンを変えました。そして12月末、身近な人の死がきっかけになり、「成功体験は脱ぎ捨てる」という持論を思い出したんです。何千万円もつぎ込んだ食の経験値を「過去のもの」とするのは惜しいですが、なくしたものを思って自分を哀れむのは最悪です。そう考えられるようになったら、楽になりました。
アナフィラキシーショックは誰でもなります。アレルギー体質でなくても、体が弱っているときなどは、特に生魚には気を付けてください。
(聞き手=松永詠美子)
▽さとう・なおゆき 1961年、東京都生まれ。大学卒業後に大手広告代理店へ入社し、コピーライター、CMプランナーとして活躍。2011年、東日本大震災を経験して独立し、㈱ツナグを設立。一般社団法人「助けあいジャパン」代表、復興庁復興推進参与、大阪芸術大学客員教授なども務める。執筆も多く、最新刊にマーケティングの考え方を説いた「ファンベース」(ちくま新書)がある。