食事制限の"解禁日"もよし 糖尿病ならHbA1c「6%台前半」を

公開日: 更新日:

 ある患者さんは、「先生、大好きなお寿司を食べると、やっぱり血糖値が上がりますね。でも、店を出てから1時間くらい散歩して帰ると、数値が下がりやすいことに気づきました」とおっしゃいました。「ラーメンがよくないのは分かっていたけど、餃子や焼売の皮もくせものですね」という方もいます。そう、点心の皮は小麦粉ですから、よくありません。

 糖尿病になる方は、概して食べることが好きです。好物を控えてばかりいると、食事の改善は長続きしません。血糖値のチェックを続けることで、食べてもHbA1cの数値を上げない工夫の仕方が見えてくるのです。

“解禁日”を設けても数値の変動を抑えつつ、6%前半をキープすることができれば、怖い合併症やその先にある心筋梗塞脳卒中を免れることができます。それが糖尿病治療の狙いです。

 ちなみに、貧血気味の人は本来の数値より高くなり、鉄剤を服用すると低くなりやすい。過去2週間ほどの血糖状態を示すグリコアルブミン検査がベターです。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動