新型コロナ対策に「次亜塩素酸水」<後編> 空間噴霧は安全か
■高齢者施設で24時間噴霧したところ…
次亜塩素酸水を取り入れている高齢者施設は少なくない。入居総数431人(3施設)の特別養護老人ホームでは、3施設ともに50ppmの次亜塩素酸水を12時間、空間噴霧。3施設のうちの1つでは導入前の2018年12月~19年3月に200人のインフルエンザ患者が発生したが、同時期にテスト導入した別の施設では患者数ゼロ。本格導入後は3施設全てで患者数ゼロを更新している。
サービス付き高齢者向け住宅大手では110棟(6000居室以上)の共有スペースに1フロア当たり毎時1・5リットルの次亜塩素酸水(50ppm)を24時間、空間噴霧。清掃時には直接噴霧もしたところ、20年2~8月の実施期間中、インフルエンザとノロウイルスの罹患者数はゼロ。
同様の事例は、ほかにもある。
「免疫力が低い高齢者の施設で継続的に次亜塩素酸水の空間噴霧を行っても、これまで健康被害は一例も出ていません」