人工骨を使わない歯科インプラントは腫れない、痛くない

公開日: 更新日:

■人間には組織の再生能力がある

 木村院長のやり方は実に簡単だ。骨を再生したい部分を専用のシートで覆い、コラーゲンや採血により患者さん自身の血液でつくったフィブリンの塊をその中に入れておくだけ。3カ月ほどで骨はインプラントに必要な骨量を回復。最初は治療した骨に負担がかからないよう、硬いものを食べないように指示するが、その後1カ月も経つと再生した骨の骨密度が向上して、もともとあった自家骨と変わらなくなるという。

「もともと人間は欠けた組織を再生する能力があります。再生するために必要な時間、必要な場所に組織を再生するのに必要な細胞が活動するための空間があれば再生できるのです。コラーゲンやフィブリンはもちろん、人工骨もその空間をつくるためのものに過ぎず、それ自体に骨を再生する力などありません。私がコラーゲンやフィブリンを使うのは、極力固形物を入れず、早く骨を再生するのに役立つからに過ぎないのです」

 つまり、骨を再生するための空間づくりに固形物を体内に入れる必要はないと木村院長は言うのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」