口内炎が舌や唇にできるのはどうしてか 種類別の対処法は?
口内炎は、白く丸い水疱状のもの、粘膜がはがれて荒れているものなどさまざまな症状があります。患部の位置によって、歯茎にできた口内炎なら「歯肉炎」、舌なら「舌炎」、唇や口角にできると「口唇炎」と分けて呼ぶこともあります。
一般的に、口腔粘膜に円形あるいは楕円形の浅い潰瘍ができる場合、「アフタ性口内炎」と分類されて患部の表面が白くなるのが特徴です。歯茎や舌、唇のいずれにも生じ、原因はストレスや免疫力低下、睡眠不足や栄養不足(ビタミンB1、B2、B6)とされています。
また、歯のかぶせ物が割れていたり、歯列矯正器具の金属が口内の粘膜に当たることが原因で炎症ができるのが「カタル性口内炎」。そのほか、ウイルスや細菌の感染によって起こる「ウイルス性口内炎」、カンジダという真菌(カビ)が感染して発症する「カンジダ性口内炎」、金属や食物のアレルギーが由来する「アレルギー性口内炎」、愛煙家に多い「ニコチン性口内炎」と種類は多岐にわたります。
口内炎は基本的に数日から1週間もあれば自然に治ります。もし2週間たっても改善しない場合は自己判断はせず、歯科を受診し、根本原因を調べてもらってください。とくに「カンジダ性口内炎」と「ニコチン性口内炎」は要注意。どちらも、口の中の粘膜の一部分が白っぽくなり、厚みと硬さが出てきます。いずれも放置していると「舌がん」を発症する可能性があります。