デジタル療法「ニコチン依存症治療アプリ」はここがすごい

公開日: 更新日:

 具体的には、「患者用スマホアプリ」「医師用Webアプリ」「患者用の呼気一酸化炭素濃度測定器(COチェッカー)」という構成になる。治療を開始するときに、医師からログインに必要な処方コードを発行してもらい、それを患者がアプリに入力すると使用することができる。

「患者さんは、その日の気分や服薬状況などを入力し、COチェッカーに1日1回呼気を吹きかけます。そのデータを基に個々の患者さんに合わせた治療ガイダンスがアプリに配信されます。このように患者さんの生活習慣や行動を変える『行動変容』を促す治療アプローチができるのが最大の特徴です。これらのデータを医師と共有しながら治療を進めていきます」

 発売前の第Ⅲ相臨床試験では、通常の治療による禁煙率が50.5%だったところ、アプリを併用した場合の禁煙率は13.4ポイント向上したことが確認されている。また、アプリは治療終了後も3カ月延長して利用できるので、その後も高い継続禁煙率が維持できる。

 アプリにかかる治療費用は、3割負担で7620円。発売から3カ月ほどで、全国100施設以上の医療機関が導入しているという。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇