薬剤性眼瞼けいれんにご用心 まぶたのピクピクから始まり…

公開日: 更新日:

 眼瞼けいれんの患者はドライアイを併発していることが多い。「シルマーテスト」(試験紙を下まぶたの両端に挟んで涙の量を計測するテスト)をすると、やはりこの女子学生はドライアイも併発していたことがわかった。

「話を聞くと、勉強が忙しくてよく眠れず、4年ほど睡眠薬を飲んでいたということでした。眼瞼けいれんは、『片側顔面けいれん』やけいれん箇所が限られていて瞬目に異常のない『眼瞼ミオキミア』『眼瞼下垂』『パーキンソン病』などとの鑑別が必要です。それを行ったうえでこの女子学生の患者さんは『ドライアイ合併の薬剤性眼瞼けいれん』と診断しました」

 残念ながら眼瞼けいれんに根治療法はなく、対症療法で症状を抑えつつ、基本的に一生付き合っていくことになる。

 ただし、薬剤性眼瞼けいれんの場合は、その原因となる薬剤を中止すれば治る場合も多い。しかし、薬の中断は症状を悪化させる可能性があるうえ、離脱症状(睡眠障害、不安、筋肉痛、振戦、頭痛、嘔気、体重減少、発汗、霧視、変視症、感覚過敏、感覚鈍麻、動揺感など)が起こる可能性があり、原因薬の減量・中止が困難なことも多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭