著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

仁科亜季子さんはツルツルに…抗がん剤の脱毛は頭より眉の方がつらい

公開日: 更新日:

 抗がん剤治療の副作用で脱毛があることは、ご存じでしょう。

 女優の仁科亜季子さん(68)は、子宮頚がんや胃がんなど4つのがんを克服。自身のSNSで脱毛についてこう語っています。

「(2人の子供が)抗がん剤でわずか3日で抜け落ちたツルツルになった私の頭を撫でて『マルコメ君。一休さん!』と、励ましてくれました」

 お子さんの励ましに勇気づけられたということです。脱毛は女性がクローズアップされますが、男性にも生じます。

 国立がん研究センター中央病院は男性がん患者823人に「外見は仕事の評価に影響を与えると思うか」と質問。6割がそう思うと回答しています。男性の美容対策を紹介しましょう。

 抗がん剤の影響で髪が抜けやすくなると、洗髪で抜け毛が指に絡まったり、ドライヤーのときに舞ったりします。抗がん剤治療を終えると、発毛しますが、元のように生えそろうまで半年以上かかることも珍しくありません。そこで、必要なのが、医療用ウィッグ(かつら)です。

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