【ホタテ】皮膚と関係が深い「肺」を強化して肌に潤いを与える
年齢を重ねると肌もデリケートになるもの。特に「乾燥」に悩まされていませんか?
皮膚は表皮、真皮、その下にある皮下組織によって成り立っています。表皮の最も外側にある角質層は肌の水分を保つためのバリアー機能と、肌の潤いを正常に調整する保湿因子を備えています。
ところが、老化によって皮脂の分泌量が減るとバリアー機能が損なわれ、水分含有量が減り、保湿因子も衰えて皮膚が乾燥しやすくなります。そのため、皮膚がカサついたり、白く粉をふいたりしがちになるのです。
さらに悪化すると、ひび割れて痛んだり、外部からの刺激を受けやすくなることでかゆみを生じる「老人性乾皮症」を引き起こす場合もあります。かいてしまうと、いよいよ皮膚のバリアー機能は低下し、湿疹やただれを起こすという悪循環が起きやすくなります。
命に関わる問題ではありませんが、生活の質を落とし、見た目も気になるもの。外からの保湿だけではなく、体の中から潤いをチャージすることも心掛けましょう。
中医学において皮膚の要となるのが「肺」と呼ばれる臓器です。肺は呼吸器をつかさどる一方、皮膚との関連が深く、肌に潤いや弾力を与えたり、その表面をガードする臓器と考えます。そのため、肺の働きが衰え、乾燥すると皮膚も乾燥して、トラブルが表れます。ですから、肺に潤いを与える食材を取り入れることが大切です。