病理学教授の講義は命の尊さと医師のあり方を教えてくれた
古いお話になりますが、この記録は1967年4月13日に行われた佐藤光永教授による病理学講義の初回の内容です。 当時、医学部3年生だった私は感激して必死に筆記したものです(これは私のノートであり、間違っている箇所があれば私の責任です)。
佐藤先生は、先に「病理学とは、病気の本態を追求、究明する学問」と話されました。以下、私のノートの記載を抜粋します。
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自然は流転して善悪はない。人は自然の中に生きて善悪を考える。
是は矛盾か 然らずか、否か。
吾 迷い苦しみて、なお人生を愛す。
人間が自然のままなら、弱肉強食である。
人間には感情あり、共栄共存である。
弱いものも生きる権利がある。
ここに人間がある。
東洋人→ 自然と共に……矛盾を感じる。
西洋人→ 自然を征服。
・生きる信条
万有一切宇宙三界唯一無二。