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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

対話型AIに聞いてみた ロックダウンと自粛の「倫理」

公開日: 更新日:

「倫理的とは、倫理にかなうさま、または倫理にかかわるさまを表す形容詞です。倫理とは、人として守るべき道や善悪の判断の基準のことで、道徳やモラルと同じ意味です。例えば、『倫理的な生き方』や『倫理的責任』などの言い方があります」

■倫理を個人に求めることの倫理

「道徳的やモラルと同じ」とあるので、今度は「倫理的と道徳的の違い」について質問してみると以下のような回答である。

「倫理的と道徳的の違いについては、様々な見解がありますが、一般的には以下のように理解されています。倫理は社会全体や特定の集団・職業における善悪の判断基準を指し、客観性や合理性を重視するものです。道徳は個人の内面における善悪の判断基準を指し、自発性や感情を重視するものです。例えば、医師が患者に対して嘘をつくことは倫理的に問題があると言えますが、道徳的には嘘をつくことで患者の心配を和らげることができる場合もあります。このように、倫理と道徳は必ずしも一致しないことがあります」

 AIの回答に基づけば自粛の倫理を考える際に、自粛を求める国側の善悪の判断基準を問うものが「倫理」で、それを受けて、個人がどう考え、行動するかという基準が「道徳」ということになるだろうか。そう考えると議論が進めやすい。AI、侮り難しである。

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