病院では難しかった細かいケアも自宅でなら思うようにできる
「今後お伝えしてほしいですか?」(私)
「最初は知らせない方がいいかと思っていたんですけど、病院の先生にいろいろ聞いてから、やっぱり伝えておいた方がいいのかなって。余命もそうですが、せめて自分の病気くらいはって。ただ認知症的なところもあって」(娘)
「お話ししている中で、今後診察を重ねて信頼関係を築きながら状態が落ち着いてきたら、説明していく形でいいですか?」(私)
「それで大丈夫です。私たちからはとても伝えられないので」(娘)
自分の病気のことを知らないでいるそのことが不憫であり、できるだけ納得のいくように残された時間を過ごしてほしいという思いから、ご家族の決断で在宅医療を始められたとのこと。
「食欲があんまりないですか?」(私)
「ないですね」(患者)
「水分は取れていますか?」(私)
「取れています。でも皮膚が乾燥してね」(患者)