さすが「ドラゴン」!太刀魚のフリットは身が厚くフカフカ
渋谷にある南イタリア料理店「ピノサリーチェ」が9月1日、19周年を迎えた。記者が初めて訪れたのは20代の頃。そして現在アラフィフ。感慨深い。
19周年ということで、スタッフ全員で考えた全19品のコース料理。温前菜2種盛りのうちの一品は、ソムリエの福田さんが横須賀で自ら釣ってきた太刀魚のフリットだ。
120センチ以上、指5本幅の“ドラゴン”(釣り人用語)狙いで海に出たそうで、「量が足りなければどうしようと、2度、釣りに行きました」。釣りの前から「太刀魚のフリット出ます」と宣言していたので、さぞかしプレッシャーだったと思う。その太刀魚はフカフカで身が厚く、大変美味だった。
一年中、魚売り場で見かける太刀魚。一番脂が乗っておいしいのは真夏とのこと。昨夏、自宅近所の魚屋で、スーパーのものより少し値が張るが大きくて立派なものを購入したところ、感激するくらいの味の良さだったので、それ以来、「量が少なくてもいいから、大きくて立派なもの(ただし、体長1.5メートルの大きすぎるのは大味だそうなので、避ける)」としている。家で食べるなら、シンプルに塩焼きが好みだ。