認知症の父親がティッシュを食べてしまいます…対応策は?

公開日: 更新日:

首にフェースタオルを下げ、意識をタオルに向けて

 異食でとりわけ危険なのがたばこや消毒液です。早期に発見し胃洗浄を行えば大きな問題になることはありませんが、発見が遅れて中毒を起こすと意識障害になり、最悪のケースでは死に至ります。

 認知症の方に「食べ物ではない物を口にしないで」と伝えても、認知症の進行した方ではご自身でコントロールすることはできません。異食を防ぐためにも、目につく場所に危険な物はなるべく置かないようにしましょう。ティッシュを口にする方であれば、首にフェースタオルを下げ、意識をタオルに向けてください。フェースタオルであればのみ込みの心配もなく、口で吸っても健康上の問題もありません。

 歩きながら床の物を拾って口にすることもよくありますが、そんなときはミトンと呼ばれる指全体が1つに覆われた手袋を装着すると、物を掴みづらくなるのでお勧めです。

▽井関栄三(いせき・えいぞう) 1979年新潟大学医学部卒業後、同大学大学院進学。84年横浜市立大学医学部精神医学教室入局、2010年順天堂大学医学部精神医学教授を務めたのち、16年シニアメンタルクリニック日本橋人形町を開院し、院長を務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ