お酒が糖尿病に与える影響 摂取量に関係なく有害との見解もあるが…

公開日: 更新日:

 こうしたことから、日本でも厚労省が運営する生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」にも「適切な飲酒による適正なアルコール摂取は糖尿病の発症を抑制する可能性がある」とし、「1日20~25グラム程度」を推奨している。20グラムはビールで言えば中瓶1本、度数5%の500ミリリットル缶に相当する。

■「有害」と結論付けるにはまだ早い

 ところが、2018年に「健康に良いアルコール量というのは存在しない」という衝撃的な論文が世界的な医学専門雑誌「ランセット」に掲載され、状況が一変。いまでは「お酒は一滴も飲まない方がいい」と考える人も出てきている。

 転機となった論文は、「1990~2016年の195の国と地域のアルコール使用と負担:2016年世界疾病負荷調査の系統的分析」で、2016年までの26年間に発表された195カ国約600の論文を分析したもの。執筆したワシントン大学医学部の教授らの研究グループによると、「適度な飲酒は心臓を保護するかもしれないが、がんなどの病気の発生率を上げることなどを総合的に考えると、アルコールは摂取量に関係なく有害である」と結論づけている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭