若年層にも急増中…「糖尿病性白内障」に気をつけろ

公開日: 更新日:

 ところが、「そのうち行けばいいや」と軽く考えて多忙な仕事を口実にして受診を先延ばしにしているうちに目をいくら凝らしても手元の書類すらよく見えなくなった。慌てて眼科専門医に駆け込んだところ、「目の状態が悪く、もう少し遅かったら白内障手術はできなかった」と告げられた。

 幸いこの男性は真面目に血糖コントロールに取り組んだうえで、白内障手術を受けられたという。

「この男性は、それでも手術できたから良かったのですが、中には糖尿病網膜症など他の目の疾患がその後に見つかり、白内障手術では視力回復できないケースもあります。また、白内障の疑いを告げられた糖尿病患者さんの中には、その足で糖尿病のことをうるさく言わない眼科で白内障手術を受けてしまおうとする人もいます。しかし、これは危険です。高血糖のまま白内障手術を受けると、傷口の治りが遅く感染症のリスクが高まるため手術後の衛生管理が難しくなります。さらに、糖尿病性網膜症がある場合はそれが進行する可能性もあることなどが考えられます」(辛院長)

■月単位で進行し急激に視力が低下

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇