40歳以上の20人に1人が発症する「緑内障」…3つのよくある間違い

公開日: 更新日:

 緑内障の治療は、基本が点眼薬。点眼薬では眼圧が十分に下がらない場合、レーザー治療や手術が検討される。前述の通り、緑内障の治療目的は「眼圧を下げて、進行を抑えること」。

「レーザー治療や手術を受けても、眼圧が上がれば点眼薬の治療が再開されます。手術後の定期検診は欠かせませんし、『眼圧を下げる手術を受けたので、治った』は間違いです」

 緑内障疑いで精密検査を受けた。異常なしだったので、緑内障ではないと安心した──。これも間違った知識になりかねない。

「その時の検査では緑内障が否定されても、次の検査ではどうなるかわからない。緑内障疑いと一度指摘されたら、リスクが高いと考え、年に1回は眼科検診を受けることを強くお勧めします」

 緑内障は適切なタイミングで治療を開始し、継続すれば、生きている間「見える目」を保てることも多くなってきた。重要なのは、正しい知識を持つことなのだ。

■子供の近視がもたらすリスク

 岩瀬院長は、2000~01年に岐阜県多治見市で行われた緑内障に関する大規模疫学調査「多治見スタディ」の現場責任医師を務めた。同調査で明らかになった「40歳以上の20人に1人」「9割が無自覚」という結果は、世界中の眼科医に衝撃を与えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  3. 3

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  1. 6

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  2. 7

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  3. 8

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上