つらいからもう点滴はやめて…86歳の男性は穏やかに眠るように旅立っていった
点滴で栄養を入れるということは、それに伴い栄養を運ぶ血液も増えるということ。血液を運ぶポンプである心臓が弱っていると、身体の下部である脚に水がたまり、むくみで苦しむ方も多いのです。
点滴をやめてからは患者さんの寝ている時間が増えていき、数日後にはそのまま眠るようにして旅立たれていかれたのでした。
在宅医療の現場では、患者さんの意向に沿いながら、どう対応するかを決めていきます。患者さんにとって最善、かつ無理のない穏やかな最期を迎えられるよう、時に積極的治療をあえてしないということもあります。