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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

つらいからもう点滴はやめて…86歳の男性は穏やかに眠るように旅立っていった

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 点滴で栄養を入れるということは、それに伴い栄養を運ぶ血液も増えるということ。血液を運ぶポンプである心臓が弱っていると、身体の下部である脚に水がたまり、むくみで苦しむ方も多いのです。

 点滴をやめてからは患者さんの寝ている時間が増えていき、数日後にはそのまま眠るようにして旅立たれていかれたのでした。

 在宅医療の現場では、患者さんの意向に沿いながら、どう対応するかを決めていきます。患者さんにとって最善、かつ無理のない穏やかな最期を迎えられるよう、時に積極的治療をあえてしないということもあります。

【連載】老親・家族 在宅での看取り方

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