アラフォー内縁妻の抵抗。父親からの罵倒、引き裂かれたリモートオナニーでエクスタシーへ… #5
【アラフォー内縁妻 腹黒“略奪愛”2カ年計画】
異業種交流会での出会いをきっかけに、妻子ある男性と恋に落ちた千鶴さん(仮名・35歳化粧品会社を経てイベント会社/独身)。「内縁の妻」歴2年となる彼女の狙いは、ずばり略奪婚だ。
お相手の男性・正樹さん(仮名・39歳会社経営/妻子アリ)は、「妻とは仮面夫婦状態だけど、4歳の息子の将来のためにも小学校受験は成功させたい。受験が終わるまでの2年間待ってほしい」と告げ、その誠意を示してくれた。
正樹さんの愛情を信じ、千鶴さんは2年間待つことを決意。ひそかに中野のマンションで不倫生活を続ける千鶴さんは、ベッドテクニックも上達させようとAVを見て研究。彼を快楽へと導く努力を怠らず、「内縁の妻」ながらも、甘い日々を過ごしていた。
しかし、1年が過ぎたころ事態は急転。東北に住む千鶴さんの両親にバレたのだ。
――千鶴、お前の勤めてる『Aイベント企画』の社長は、妻子がありながら、他の女と不倫している最低最悪の男だぞ。今すぐ辞めて実家に帰ってこい!
興信所を使ったらしい父は激怒した。市役所に勤める父は外面が良い反面、家庭内DVが絶えなかった。とりわけ母への暴力はひどく、当然ながら、千鶴さんとも円滑な親子関係を築けずにいた。
千鶴さんは、「あと1年なのに…」と悔やみながら、正樹さんとの将来が音を立てて崩れていくのを感じて――。
前回までの話はコチラ→第1話、第2話、第3話、第4話
体裁を気にする父は激怒
――あと1年で正樹さんの離婚に王手がかかり、晴れて「妻の座」になれることを願っていた際の、まさかのご両親バレ。その後をお聞かせください。
「驚きと無念さでいっぱいでした。これまでの1年間は、正樹さんの会社で真面目に仕事をこなし、絶対に不倫がバレないよう慎重に暮らしていたんです。
ただ、両親には連絡できずにいた…。以前もお話ししたように、父は東北の地方都市の市役所に勤める公務員。とても体裁を気にするんです。
三十路を過ぎた一人娘が独身であることを恥じ、反面、周囲には『娘は東京で大手化粧品メーカーの広報として活躍している』と自慢していたようですから。
その自慢の娘が、自分の知らないうちに名も知らないイベント会社に転職し、そこの社長は不倫している…。電話で話した際は、不倫相手が私であることは知らなかったようです。
――そんな会社辞めて、実家に帰ってこい!
電話口での父の怒りは相当なものでした。
――イヤよ。昔から父さんは、酒に酔うと『誰がお前らを養ってるんだ!』と母さんを殴って、私に対しても支配的だった。育ててくれたことはありがたいけれど、早くあの家から逃げたかった。
恋人を侮辱され我慢の糸が切れた
――千鶴、いつからそんな生意気なことを言うようになったんだ。
――ずっと思ってたの。だけど、逆らうと母さんが殴られるから我慢してただけよ。父さんが酔って暴れるたび、『早くこの家を出たい』『母さんはどうして離婚しないの?』と思ってたもの。
――お前…誰に口きいてるんだ。とにかく、新しい会社は辞めろ。お前が勤めている『Aイベント企画』の社長は不倫三昧の最低最悪な男だ。そんなクズが代表の会社に転職するとは、堕落もいいところじゃないか。ただでさえ、行き遅れの独身女のくせして!
この言葉で、私の我慢の糸が切れました。
――社長は最低最悪の男? 私は堕落した女? そんな娘を育てたのは父さんでしょう。父さんみたいな酒乱の暴力男を見て育つと、結婚に夢なんて持てない! 少なくとも母さんは、アンタと結婚して不幸だった。
ついでに言っておくけれど、社長の正樹さんは仕事ができて誠実で、父さんとは比べものにならないくらい素晴らしい人よ。接していて、私はよく知ってるわ。彼を罵倒しないで!
怒り任せに叫び立て、電話を切ったんです。彼への侮辱は許せなかった。それだけじゃありません。父の怒声は母へのDVシーンを如実によみがえらせたんです。
子供時代のつらい記憶
子供時代、私が寝静まった時、何度も母が頬をぶたれる音で目覚めたことがあります。その上、真冬の深夜、
――千鶴…ドアのカギ、開けてくれない? 父さんに、また締め出されちゃって…。
雪の中、締め出されて助けを求める母の声を何度も聞きました。私が気づくまで母は何時間も雪の中で凍えていたのです。
――母さん、大丈夫? すぐに開けるから。
私は泣きながら玄関のカギを開け、冷え切った母の体を抱きしめました。酔った父はリビングで大いびき。そのくせ朝起きると酒で記憶がないのか、夫婦ゲンカをして母を深夜の雪中に締め出したことなどなかったように、相変わらずの仏頂面で『おはよう』と言い、朝食をとって仕事に行くのです。
母も諦めているのか、父には何も言いません。父の支配は、私にも向けられました。私が通っていた中学校は制服は無く、私服がOKなのですが、毎朝『服装チェック』をされるんです。
――スカートが短すぎるぞ。脚を見せすぎるんじゃない!
――色が派手だな。もっと地味な色を着なさい。
――とにかく目立つな。市役所で恥をかくのは父さんなんだぞ。
色付きリップを塗ろうものなら、
――子供がなに色気づいてるんだ。
と、リップを取り上げられ、ロングヘアの色を明るめにカラーリングした際は、
――バカ者! お前は品というものがないのか!
そう罵られて、美容院で無理やりベリーショートにさせられたんです。そして、決まって母に言うのです。
――お前の育て方が悪い!
傍若無人な父から逃れられたのは大学に入ってからです。本来は東北にある国立大を目指せと言われていましたが、万が一、実家から通う羽目になったらかごの鳥同然です。
父から逃げるための提案
なので私はある提案をしたんです。
――同じクラスのYちゃんが、東京のS女子大目指しているの。私も行きたいな。
S女子大とはお嬢さま学校として有名な女子大です。私立で偏差値も高かったのですが、誰もが一目置く大学。そして、Yちゃんのお父さんはうちの父と同じ職場で、出世競争をしていることも知っていました。
Yちゃんの名を出したことで、父のライバル心を大いに掻き立てたようです。
――合格したら、上京を許してやる。その代わり女子寮に入りなさい。
こうして私は猛勉強し、無事合格。そしてS女子大に通うことになりました。Yちゃんは不合格で地元の大学に進学し、その後、信用金庫に就職。そこで知り合った男性と結婚したようです」
父からは頻繁に電話が
――お父様との苦しい関係もお話くださりありがとうございます。話せる範囲で、その後もお聞かせください。
「大学時代も、父の命令で『サークル・合コン・アルバイトがNG』というひどい支配を受けました。『学生は勉強することが一番。遊びやアルバイトは許さん』と、生活費もギリギリの仕送りだったんです。
でも、友達に事情を話して協力してもらい、何度も合コンに行きましたし(笑)、家庭教師のアルバイトもしましたね。それなりに恋愛もしました。
成績もそこそこ良く、希望していた大手化粧品会社に就職できた時は嬉しかったですね。でも、のちに妻子ある正樹さんと不倫生活をすることになるのですから、人生、何が起こるか分かりません。
ただ『親バレ』をきっかけに、父からは頻繁に電話が来るようになりました。
――早く実家に帰ってこい!
――イヤよ。絶対に帰らない。
あと1年で正樹さんは離婚に王手がかかる。その大事な時期に、彼と離ればなれになり、奥さんとヨリが戻ってしまったら…。
(彼だけは絶対に失いたくない)
その思いでいっぱいでした。外出時も興信所の調査員に見張られていないか気が気じゃなくて…。その予想は当たりました。父からは、
――不倫相手は千鶴だったんだな。情けない…絶対に許さん!
――ごめんなさい。でも私たちは本当に愛し合ってるの。
――お前はバカか! 不倫する男の甘い言葉を鵜吞みにするとは情けない。相手の妻に慰謝料請求されたらどうするんだ!
母が心労で入院
目の前が真っ暗になりました…もう終わりです。悪いことは重なるもので、母も心労で入院してしまって。正樹さんにすべて話すと、
――一度、実家に帰っておいで。
そう言われたんです。
――イヤよ。正樹さんと離れるなんて、絶対にできない。
私は彼に抱きつきました。
――妻は息子が合格したら、離婚することに応じてくれた。そうしたら、千鶴の実家に挨拶に行くよ。そして、正式に結婚を認めてもらおう。
――本当?
正樹さんは、すでに奥さまとの話はついているとなだめてくれたんです。詳しく聞けば、奥さまとは『できちゃった婚』であることも判明。それが真実ならば、私は晴れて彼と再婚できる。
でも、その言葉に安心してはいけません。不倫中の知人の中には、同じように言われて、結局『内縁の妻』生活を5年も続けている女性もいたのです。何よりも、父は絶対反対するに決まっています」
そして実家へ
――つらい選択ですね。お母様の体調も心配ですし…続けてください。
「結局、会社には『母が急病で、しばらく休職する』という名目で、実家に帰りました。実家のドアを開けるなり、父に頬を殴られましたが、正樹さんと引き裂かれた悲しさのほうが強く、痛みなど感じません。
それどころか、人間て本当に悲しい時は涙も出ないんだ、とも感じました…。
私の部屋は高校時代のままになっており、少しだけ体調が回復した母が新しい布団や食事の用意をしてくれて…。でも、心を占めているのは正樹さんです。
(今ごろ何をしてるの? 奥さんとヨリが戻ったらどうしよう…)
彼に『正樹さん、早く逢いたい』とLINEをすると、
――千鶴、僕も逢いたい。早く抱きしめたい。
そう返事が来ました。時刻は午後11時。家族は寝静まっています。私は部屋のカギをかけ、
――LINE電話していい?
そう彼に問いかけたんです。
「抱かれたい」の一言で…
――うん、千鶴の声が聞きたい。
私はベッドに仰向けになって、LINEのビデオ通話を始めました。彼の顔を見た途端、こみ上げるものがあって…事の顛末を伝えると、
――今は我慢の時だ。耐えよう。僕の気持ちは変わらないから。
そう励ましてくれたんです。
――正樹さんに抱かれたい…。
その一言が、彼の欲望に火をつけたようです。
――千鶴…僕の顔を見ながら、手でアソコを触ってごらん。
私にオナニーするよう告げてきたんです。その言葉に異論はありません。
――分かったわ…正樹さんも、私を見ながら同じことをして。
こうして、2人のリモートオナニーが始まりました」
INEのビデオ通話でリモートオナニー
――意外な展開ですね。続けてください。
「声を潜めながら、私たちは逢えない寂しさを埋めるように、互いの顔を見つめ合い、オナニーをしたんです。
――すごい濡れてる…今、クリトリスを中指ではじいているの。
――千鶴はエッチだな…よかったら、スマホをその部分に向けてほしい。
私は興奮しながらスマホを股間に寄せ、ワレメを見せつけました。クリトリスをはじき、唾液をつけた指先を抜き差しする光景も晒したんです。
――おお、濡れてる…。肉ビラが真っ赤に充血して、すごくエロティックだ…早く舐めまわしたいよ。
――舐めて…いっぱい舐めて…ああっ!
私はGスポットをこすりながら叫びました。家族に聞かれてはいけないというタブーが、逆に欲情を掻き立ててくるんです。
ニチャ、ニチャ…ッ!
あふれ出る愛液が卑猥な音を響かせて…。
お互いの性器を見せ合いながら
――千鶴のオマ×コ…セクシーでキレイだ。ああ、たまらない…僕もしごいてるよ。
――見せて…正樹さんのものを、私も見たい。
彼がスマホを股間に移動させると、画面いっぱいに隆々とそそり立つ赤銅色の勃起が映り込みました。
いつも私がしゃぶり、味わっている愛しいペニス。そして、ヴァギナを貫き快楽に導いてくれる大切なもの…。
――ああ、おしゃぶりしたい。私の体を割り裂いてほしい。
言いながら、私は中指と薬指の2本で、膣内を掻きこすりました。愛蜜がいっそうあふれて、膣ヒダがキュッと指に吸いついて…。
――千鶴…胸も見せてくれないか。
私はルームウエアをめくりあげました。乳房の膨らみにカメラに向けると、
――キレイだ…乳首がすごく尖ってる…。
彼は私のしこり立った乳首にもひどく興奮しているようです。
――正樹さん、見てて…。
両乳房を揉みこねて
私は手で乳房を包み、やわやわと揉みしだいたんです。
――今、私の乳房を捏ねまわしているのは正樹さんの手よ。
そう言うと、さらに大胆に両乳房を揉みこね、指先で乳首を摘まみ上げました。
――ああ、たまらないよ…。
――私も…正樹さんに触れられていると思うと、乳首だけでイッちゃいそう。
私は摘まみ上げた乳首を、唾液で濡らした指先で上下左右にはじきました。乳首が照明を反射してぬめり、自分で見てもエロティックで…。
そして、再びヴァギナに指を差し入れたんです。
――正樹さん、今、2本指でアソコを掻きまわしてるの。見える?
私は指を鉤状(かぎじょう)に折り曲げ、Gスポットを中心に、粘膜を掻きこすったんです。はしたない水音は、ピチャピチャと音量を増す一方です。
――見えるよ。真っ赤な粘膜も、興奮に逆立つ陰毛も…。あ、クリトリスがすごく膨らんでる…。
こうして、乳房やヴァギナを見せつけながら、リモートオナニーを続けたんです。
どれくらい経ったでしょうか。
――千鶴…もうイキそうだ。
女の焦り…「体でも繋ぎとめておかなくては」
彼が切羽詰まったように告げました。
――私もイキそう…シーツが愛液でぐしょぐしょ…ああっ、もうダメ…イク…ッ!
――俺もだ…おおおぅおおっ!
私の体が大きくのけ反って痙攣した時、彼も射精したようです。ハアハアと2人の息遣いがスマホごしに聞こえて、頬を紅潮させた顔が映し出されました。
――正樹さんと一緒にイッて嬉しい…。
離れていてもこうして繋がっている幸せを噛みしめました。それからというもの、時々、リモートオナニーをするようになって…。
彼との愛は決して揺るぎないと信じたい。同時に『体でも繋ぎとめておかなくては』という女の焦りが、さらに私を大胆にさせました。
私は両親に内緒でアダルトグッズを入手し、ヴァギナに出し入れする様子や、フェラチオする姿を見せるようになったんです」
続きは次回。
(蒼井凜花/作家・コラムニスト)