100時間カレー 米田周平社長(2)30万円の資金を元手に1Kの事務所でリユース事業をスタート

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 米田周平氏がベンチャー・リンクに入社した縁は、土建業の会社から、通信系の会社に移る間、短期間のアルバイトとして働いた飲食店にあった。

 ベンチャー・リンクは外食産業を中心に経営支援を行い、サンマルクや牛角といった飲食店を育成・経営拡大させたことで注目された企業だ。米田氏のアルバイト先もそのひとつだったのである。

「そこは社員もアルバイトも分け隔てなく、協力しながら目標を成し遂げていく職場でした。共感した私は売り上げに貢献するために勤務時間外にも率先してビラを配ったりしていた。そうした姿勢を評価してくれた社員の方に、一緒にやろうと声を掛けられたのです」

 1部上場企業で大卒の社員しかいない中、20歳そこそこの米田氏は最年少だったという。最初に担当したのは自社で展開していた新業態の焼き肉店の立ち上げで、店長として売り上げ管理や人材育成、販促活動に従事した。その実績が認められた後は、スーパーバイザーとして各店舗の教育や経営指導にあたっている。

「この時に感じたのは現場の大切さ。現場に入って状況を把握し、従業員の意見を聞くからこそ問題の本質が見えてくるんです。先輩社員の中には現場に行かずに机上でコンサルティングを行う人もいましたが、なかなかうまくいってなかった。私は自分の学びのためにもできるだけ現場に行くことを心がけていました」

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