石川遼にピタリ…“不気味な相手”黄重坤は見た目と大違い
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】
石川遼(24)にとってこれほど不気味な存在はいない。先週、最後の最後で逆転優勝をさらわれた黄重坤(23)のことだ。
先週同様、今大会も2日目を終え、通算4アンダーでトップに立った石川にピタリ並んだ。石川にしてみれば、2週連続で同じ選手に負けられないだろうが、相手が黄ではやりにくいはずだ。
その風貌からはなかなか想像できないがゴルフは相当しぶとい。黄のマネジャーを2年間務め本紙でもお馴染みの松吉信プロコーチが「何を考えているのか分からない」と、こう続ける。
「とにかく父親の存在が絶対で、『ゴルフの方がカネを稼げるから』という一言で、プロテニスプレーヤーの道をあきらめ、プロゴルファーになったほどです。父親はスパルタ指導で、手から血が出るほどの練習をさせられるのは当然で、キャディーをした時は試合中にバーディーパットを外すと、『ナニ外してるんだ』と怒鳴り、スネを蹴り上げていました。全英オープンに出場した時には、現地で家を借りて共同生活を送ったのですが、食事以外、黄はずっと部屋に閉じこもっていました。『食事はおいしいか』と聞いても、何も言わずニヤッと笑うだけ。2年間一緒にいて、腹を割って話したことは一度もありません。一緒にラウンドする選手は薄気味悪いと思いますよ」