大坂なおみ&小平智のツアー初Vが証明した“日本式”の限界

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 ところが今季から、セリーナ・ウィリアムズ(米国)やキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)のヒッティングパートナーを歴任したサーシャ・バイン氏(33)とコーチ契約を結ぶと、3月のBNPパリバ・オープンでツアー初優勝。4大大会に次ぐ格付けの「プレミア・マンダトリー」大会を、日本女子で初制覇した。

「欧米人コーチの特徴は褒めて育てること。眠っている能力をいかに引き出すか、選手の性格によって言葉や表情を変え、心の中に入っていく。弱気になっている選手に『君ならできる。自信を持とう』と繰り返し、自己暗示効果で積極的なプレーができるように持っていくのがうまい。技術を教えるコーチでも、選手のメンタルを理解しないと信頼関係も生まれません。大坂はバイン氏の指導で新たな面が引き出されたのでしょう」(前出の児玉氏)

 この日、所属先の施設を見学後、報道陣の取材に応じた大坂はバイン・コーチについて聞かれると「練習が楽しくなった。とてもポジティブで楽しい人。それが自分にもいい影響を与えてくれている」と言った。昨年、右手首を故障して世界ランクも36位まで下がった錦織圭(28)にとっては、常に生真面目なマイケル・チャンとは違うコーチを探すことも一考に値するかもしれない。

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