「走る広告塔」創価大の箱根駅伝総合2位に公明党が大喜び
監督の指導力、それに応えた選手の奮闘は無論のこと、あるスポーツライターの次の話が妙に腑に落ちる。
■大学挙げてのスポーツ部強化の背景
「創価大は今年の4月2日で創立50周年を迎えます。その記念イヤーに華々しい実績を残そうと、大学が10年計画でスポーツ部の強化に乗り出していました。『学校推薦型選抜』と称するスポーツ推薦枠を拡充し、特に陸上の長距離、硬式野球、柔道の有望選手を全国の高校から集め、野球部はここ10年でヤクルトの小川泰弘をはじめ、11人のプロ野球選手を輩出(育成契約を含む)。昨秋のドラフトでも、巨人に2選手が指名された。大学の母体である創価学会の会員の高齢化が進み、会員数が減少しているといわれる中、スポーツでイメージアップを図り会員や学生を取り込む戦略です」
19年の参院選では公明党の比例代表の得票数は653万余にとどまり、16年の前回比で約104万票も減らしたことが話題になった。今回の創価大の快挙はスポーツ紙はもちろん、一般紙でも大きく報じられ、メディアには「創価」の文字が躍った。OBの公明党議員らは相次いでSNSに「感動した」などと投稿。箱根駅伝は出場大学にとって「走る広告塔」と言われるが、これ以上ない“布教活動”になったのは間違いない。